第7代牡馬3冠馬誕生



夜中まで降っていた雨は朝には明けていた様で
天候は曇りだったそうですが馬場は無事回復し
絶好のコンディションで菊花賞は行われました
まさか"いまいち君"と言われたステイゴールドから3冠馬が生まれるとは・・・
ただ現役時代のステイゴールドをよく考えてみると
「生まれた時代が悪かった」という表現が似合う馬だったのかもしれません
同世代にメジロブライトサイレンススズカそして下の世代にスペシャルウィークグラスワンダー
その下の世代にはテイエムオペラオーと国内中長距離を制する名馬が山のように存在した時代でした
結局その層の厚さゆえに国内ではG1を取ることは敵わず
50戦目のラストランとなった香港ヴァーズでG1を取って引退するという最後でした
この時代の中長距離の国内G1を取るより海外G1を取れてしまうという変な時代(国内レベルが最初の頂点を迎えた時代でもありました)
ステイゴールドの現役時代はシーキングザパールの海外制覇を皮切りに
タイキシャトルアグネスワールドが短距離を次々と制し
中長距離路線もミッドナイトベット香港カップを制し次の1999年には
日本競馬史上に残るエルコンドルパサーの長期欧州遠征
結果として凱旋門賞2着だけではなく
日本調教馬初の欧州中長距離G1勝利(イスパーン賞)
そして2001年末に香港で起こった日本馬による奇跡
同日G1 4戦のうち3戦を
香港ヴァーズ ステイゴール
香港マイル  エイシンプレストン
香港カップ  アグネスデジタル
この3頭の日本馬が制すという出来事は
長年に渡る日本競馬関係者による海外への挑戦が花開いた瞬間でした
ある意味で世界がようやく日本競馬を知ることになったとも言える時代なのかもしれません
その後3冠馬になったオルフェーヴルと同じステイゴールド産駒のナカヤマフェスタが去年の凱旋門賞で2着と好走し
今年の春には実質世界一のレースとも言えるドバイワールドカップ
2003年の2冠馬であるネオユニヴァースの産駒ヴィクトワールピサが制し
2着にもダート最強馬トランセンドが入るという"日本馬の力"を見せ付けてくれました






もし無事にオルフェーヴルが来年の秋まで居られたら
どうやら凱旋門賞を目指すとの事
昔から欧州馬以外の馬が制したことがない凱旋門賞
その歴史に終止符を打つ事が出来るのかは解りませんが
今日の菊花賞ですら道中かかりレース後に池添騎手を振り落としたように
まだ完成途上のこの馬が順調に育った時
ステイゴールドが奏でた奇跡の続きを
見せてくれるのかもしれません
願わくばその時まで無事に過ごして欲しいものです





では本日はコレにて失礼。





追伸 馬券は当たりましたが3冠馬誕生の瞬間にそんな事は些細なことです
ただ頑張ってくれたウインバリアシオントーセンラーには有難うと言いたいですね