人生の4分の1の時とかけがえのないめぐり合いをもたらしてくれた居場所へ その1

本日のお話は今週始めのニュースから


「am/pm」国内から消える…ファミマに転換
読売新聞 12月12日(月)17時27分配信

ファミリーマートは12日、大阪府内の「am/pm」2店舗が10日に閉店し、
「am/pm」の国内店舗がなくなったと発表した。
ファミリーマートは、2010年3月にエーエム・ピーエム・ジャパンを吸収合併。
買収時点で1107店あったam/pmの店舗のうち、不採算店など374店を閉店し、733店をファミリーマートに転換した。
国内のファミリーマートの店舗数は11月末時点で8697店となり、セブン―イレブン・ジャパン、ローソンに次ぐ3位。



私の30代は主に某コンビニで仕事をしてきました
そのコンビニチェーンはam/pm
去年ファミリーマートに買収され
前述の通り日本国内から完全に消滅したコンビニです
元々20代に私が上京してきた時最初に驚いたのは
地元では見たことがないチェーン店が沢山あったこと
その中にはコンビニも含まれ
特に当時住んでいた場所の駅前にあったam/pmは
よく仕事帰りに立ち寄ってました
他のコンビニにはない"とれたて弁当"と言われている(後に"とれたてキッチン"に改名)
変圧レンジによる加熱方式で提供される弁当類 特に
"おコメサンド"や"スパ類"は他のコンビニには存在しないもので
更に味も私の好みに合うものが多かったので
贅沢したい時の食事の選択肢(腹いっぱい買うと結構な値段になるので)
としてその場所に住んでる時代にかなりお世話になりました
その後色んな事情で住む場所を変え
今住んでいる所の近くに引越し
まず仕事を探そうと周りを散策していた時見つけたのが
am/pmのアルバイト募集でした
その頃私は収入は二の次で時間に融通が利く仕事を求めていた為
その募集に書かれていた"週2.3で夜勤"の文字は
私をすぐさま自宅に戻らせアポを取り履歴書に筆を進ませるに十分な魅力を持つ物でした
しかし面接のおり実は求められていた曜日と私が入りたい曜日にずれがあり
「ああ じゃあ受からないですねぇ」
と面接を担当してくれたその店のオーナーに実際に言っていたのですが
何故か気に入られたようで
「曜日調整するから少し待って欲しい」
と言われました
ただ当時前に済んでいた場所で起きたトラブルにより"関東人"にある種の不信感を持っていた私は
(どうせそんなこと言ってても落ちるんだろ・・・ダメならダメとハッキリいえや・・メンドクセ)
と然したる期待もせず
(ああ ダメだったか・・次探さなきゃなぁ)
と既に落ちた後の事を考えながら帰宅の途に着きました
その日から数日経ち他にいい仕事がないかと求人誌などに目を通していた私の元に手紙が届きました
差出元は件のam/pmのオーナーから
内容は・・
「採用が決まったので店の方に来て欲しい」
という内容でした
「なるほど こういう事もあるんだなぁ・・」
と正直私は驚いてました 
何故なら今までアルバイト関連の募集で"即決"以外は全て落ちていた私にとって
初めての"即決以外"の採用だったからなのです
(その後もアルバイト関連の仕事で"即決"以外で採用された事はありません・・)
その後採用の用件などを聞きに行き
元々居るベテランの方が本来入っていた曜日を変更して入ってもらい
私の要望が殆ど通っている事
ただし変更してもらったベテランの方がその曜日に入るのがイヤになった時には再度相談
つまりベテランの人の気分次第という時限付き採用ではありましたが
金銭的に余裕がない私にとっては後の事よりも今現在が重要な事でしたので
正直ありがたかった思いでした
その後約1年後にベテランの方が「そろそろ曜日戻したい」
との話が伝わってきたのを切っ掛けに私はそのam/pmを1回退職してます
元々曜日の融通が利いてない中での採用でしたので
私としてはいつその話が来ても対応できるように
まだ見知らぬ場所だった現在の住む場所を時間を見つけては散策を繰り返し
1年も経つころにはそれなりに把握していました
かといって辞めた後にすぐ仕事が見つかった訳でもなく
それなりに厳しい思いもしていましたが
何とか生活を続ける事は出来てました
その後更に1年近くの時が経った頃
私の携帯にオーナーから連絡が入りました
「○○君 戻ってこない?」
「え 店長どうしたんですか?」(その方はオーナー兼店長でした)
「夜勤の一人が辞めるんだよねぇ」
「ああ なるほどそれで俺に話が来た訳ですか」
「そうそう でどう?」
「いいですよ またよろしくお願いします」
さすがに記憶が薄れてますがこのような会話をした記憶があります
実は最初に辞める際オーナーから"ある一言"を言われていたのであっさり対応出来たのです
「また戻ってきてもらうからヨロシク」
昔の不信感を持っていた私ならこのような言葉を聞いた所で全くアテにもしていなかったでしょうが
既に以前住んでいた所で植えつけられた"関東人"への不信感は全くなくなっており
更にオーナー個人に大変良くしてもらった事もあり
前述の言葉を"社交辞令"とは感じなかったのです
そのせいもあって辞めた後私が探した仕事は主に"派遣"の仕事でした
つまり"いつでも"戻れる用意をして置こうと考えた末の選択肢だったのです
そして復帰した後気がつけば夜勤オンリーからヘルプ込みで全ローテーションに入るようになり
こなす業務も夜勤のみの業務から給与関係以外の業務は全てこなすようになり
すっかりコンビニの仕事が身についてました
その間am/pmの上で起きている幾つかの問題なども
耳にすることはありましたが無くなった会社とはいえ機密に値する可能性があることを
このような辺鄙な場所とは言え語る事は厳禁だと考えているので
"知っていても"語りません
がさすがに親会社が変わった時はびっくりしましたと同時に
新社長(親会社の社長)がテレビのインタビューで"ビジョン"を語っているのを見たとき
「うわぁ この社長・・・何も知らないんじゃねぇか?」
と思い
「am/pm・・・やばくないか・・・?」
と最下層で働いている私ですら不安になったのを覚えています
その後の"表"に出ていたものは既に他の大手が行っていた物の後追いばかりで
少なくとも私が抱いていたam/pmの独自性は薄れていきました
特にメインの弁当であった"とれたて弁当"を重視する事を辞め
"とれ膳"という"他でもある"ただの弁当を販売し始めたときは
「これはam/pmじゃないな・・」
とすら感じてました
その為かその他にも要因があったのか
私が勤めていたam/pmの売り上げは下降線を辿っていき
オーナーが店を移動する事になりました
ただし私が居た店舗はそのまま残る事が決まったので
オーナーが移動した店舗が私が住んでいる所から遠かったこともあり
結局私はそのまま店に残る事になりました
ただ代わりに来た店長があまりにひどい店長でしたので
オーナーが去った数ヵ月後に店舗を辞める事になりましたが・・・
(どう酷かったは機密に関わると思いますので割愛します)
これが2回目の退職
しかしその数ヵ月後
今の彼女から店に戻ってこないか?と言われました
そうそう今の彼女と知り合ったのもam/pmだったんですよね
辞めた直接の理由になった当時の店長はその後直ぐに店長を辞め
その後に入った店長はそれなりにまともな人だったから
彼女が先ず復職し(私が辞めたと同時に当時のベテランが全て辞めてます)
発注などの業務がこなせる私の事を店長に話した所
「是非入って欲しい時給は言値でいい」
と言われたそうで
特に固定で仕事を入れていた訳ではなかった私は
"また"その店舗に戻る事になりました
それから数ヶ月後私をスカウトした店長が他の店舗へ移動となり
代わりに新卒の店長が入ってくる頃には
オーナーが移動した後店舗体制がズタズタになっていた影響もあり
店の売り上げは既に光熱費すら賄えないほどに落ち込んでいき
"閉店"という可能性がチラホラと耳に入るようになりました
つまり"つぶし役"として店長が入れ替わったという認識をせざるを得ないほど
ひどい社員だった訳なのですが・・
それから数ヶ月が経ち噂の段階だった"閉店"はやがて現実のものとなりました
正直閉店する前に店を辞め違う仕事に着く事も考えたのですが
コレだけ世話になった店舗を"特別な"理由もなく辞める気は起きず
そして最後を看取りたいという考えからも
「最後まで残る事にしよう」
と決めていました
そしてすんなりと閉店日時が決まり
閉店するまでに次の仕事を探しその後閉店業務をこなした後次の仕事に就く
こういう風にイメージしていました
所が現実には・・・・
閉店するという話はもう現場レベルで言われているにも関わらず
"○月○日"という閉店日は一向に確定しませんでした
この状態で困るのは最下層の私達なのは言うまでもありません
何故ならこの店舗が閉店する日が確定しないと
"次の仕事"に何時就けるのか解らないから
私がお金持ちで仕事をしなくても食べていける立場だったら問題はないでしょう
しかし現実にはそんな訳はなく生きていく為には仕事をしていかければなりません
その次の道へ行きたくてもいけない状態が数ヶ月続き
最終的に閉店日が確定したのは
閉店の約10日前でした
当然私はその場で労働基準局にこの状態の違法性について問い合わせ
解雇告知に直結する(勤務している全員が近くに系列の店舗が存在しない為次の仕事は与えられていない状態)
閉店の告知が10日前に行われるのは完全に違法状態だと確認をとり
賃金に対して本来の事前告知期間に相当する(本来は一ヶ月までに勤務者に対して告知する義務が雇い主側には存在する)
分の賃金を要求するという
正直法律も知らないのかと愕然としながら担当に問い合わせ
結果法律違反状態なので要求は通り当時の勤務者全員に不足分の賃金が払われたという
立つ鳥跡を濁さずどころか濁しまくりな結末になったのは
今でも思い出すと気分が悪くなる出来事でした
そしてこういうトラブルを起こすam/pmの社員のレベルの低さに唖然としつつ
「ああ・・これからam/pmはどうなっちゃうんだろうな・・」
と本来一番好きなコンビニが落ちていく姿に何とも言えない気分で
私が長く世話になった店舗は閉店の時を迎えました



長くなりすぎたので来週に続く・・ええ まだam/pmとの付き合いは終わってないんですの