豚は死なずただ去るのみ

今年最初の雑記ネタは昨日見かけたこのニュースから

牛丼代用の「豚丼」消滅へ 最後の砦の松屋も9日に販売終了
産経新聞 1月5日(木)16時40分配信

松屋フーズは5日、「豚めし」の販売を9日までに終了すると発表した。
これで牛丼の代用メニューとして販売されてきた豚丼は、大手3社とも販売終了となる。
豚丼は2004年ごろに牛海綿状脳症(BSE)問題で牛肉の大量調達が難しくなったときに、
大手牛丼チェーンが代用メニューとして投入した。
調理法は牛丼と同じく、豚肉を玉ねぎなどとともに煮て作る。調理設備がそのまま使えることもあり、
各社とも自信をもって販売してきたが、人気はいまひとつのまま牛肉流通が正常化して牛丼が復帰。
次第にメニューの片隅へと押し出されていた。
最初に撤退したのはゼンショーの「すき家」で、2009年4月に終了。続いて吉野家は昨年12月に、
新たに焼いて調理するタイプの異なる「焼味豚丼 十勝仕立て」を発売。
これにともない、従来の牛丼代用型の豚丼を休止した。大手で最後まで主力メニューとして残していたのは、松屋だけとなっていた。




このニュースを見てまず思ったのは・・・
牛海綿状脳症(BSE)問題があった前提で豚丼が誕生したのを
すっかり失念していた自身の記憶力の無さ・・
そして"まだ"豚丼がこの世に出てから10年も経っていなかった事
そう感じるぐらい豚丼は私にとっての主食の1つでもありました
特に今回販売終了となる"松屋豚めし"は私が現在住んでいる所から一番近い場所にあった
"丼物チェーン店"が長い間"松屋"だった事から(数年前になか卵が近くに出来ましたが・・)
よく利用していました
元々関西生まれの私には松屋牛めしは少しくどく感じられ
牛丼がメインであった時代には逆に利用頻度は決して高くは無かったのですが
件の騒動の結果生まれた"豚めし"は豚肉が牛肉よりもあっさりしている事も相まって
私の好みに合う味に変わっており
結果として"松屋豚めし"というイメージすら持っていました
当然通常定価が300円を切る値段にも魅力を感じていましたが
いくら値段が安くても味が合わなければ食べないのは当たり前の事
なので"牛丼価格競争"で牛めしの方が豚めしよりも安い時でも私は豚めしを食べていました
だからでしょうか私の中では既に"豚丼"という食べ物は既に市民権を得ており
牛丼と平行して販売しているのが"当たり前"だとこの記事を見るまで勘違いしていました
よくよく考えてみれば記事に書いてある通りとっくに"松屋"以外の豚丼系は姿を消しており
その事は私も知っていたのに(他の牛丼チェーンも利用しますので・・)
何故か私の中で"松屋豚めし"はいつか消えていく物だという認識をしていなかったのです




製品と言うものはいくら供給しても"需要"が無ければその製品は直ぐに市場から消えていきます
その法則は食品においても変わることはありません
なので次々と生み出される新食品でも実際にロングセラーとなるのは
全体の1割にも満たないのはコンビニで発注などをやっていたおかげで知ってはいます
なので緊急事態の打開策として販売開始されたものとは言え
8年近く販売を続けてきた"豚めし"はどちらかと言うと成功した部類に入る物と言えます
ただ"当たり前にある"と思っていた物(自分の勘違いとは言え)が無くなる事はやはり寂しさを伴うもので
「売り上げが低いとわかっていたらもう少し食べて貢献したのに・・」などとさして意味が無い事を考えてしまいます
記事によると来週の月曜日に販売が終了するとの事
せめてその日が来るまでに
もう少し豚めしのお世話にはなっておこうと思います
そしてもしも再び世の中に豚丼が出回るときは
前回のように騒動の末の"打開策"としてではなく
豚丼好きな人の要望に答える形で
帰ってきて欲しいですね


貧乏人の救いだった豚めし
ご馳走様でした。




では本日はコレにて失礼。