武豊の怖さ

本日行われた菊花賞は7番人気のビッグウィークが勝利
2着に1番人気のローズキングダムが入りましたが
3着に13番人気のビートブラックが入り馬連以外の配当は軒並み高配当となりました
私の本命トウカイメロディは6着に敗れました
このレースを見てて思ったのが
鞍上の吉田隼人騎手の対ローズキングダムを意識しすぎた騎乗でした
前走の札幌日経オープンで見せた先行位置より少し後ろからのマクリ戦法が全く影を潜め
道中常にローズキングダムの方を何回も確認し
マクリ戦法なら仕掛けどころになる3コーナーの下り坂の終わりでも全く仕掛けず
ローズが仕掛けたのを確認してから遅れて仕掛ける
やはりローズキングダムというより菊花賞4勝を上げている武騎手が怖いのでしょうか
トウカイメロディの持ち味=結果を出している戦法を辞めてしまうほどに・・・
前走までのトウカイメロディはいわゆる持続する脚質
瞬発力よりも長い距離を一定距離以上使える能力
で勝って来た馬に見えていたのですが
今日の菊花賞でもその足を使うだろうとかなりの人が思い2番人気という高い評価を得ていたはずなのですが
勝負というのは当然思い通りには行かない物です
しかし本来の武器を使って負けたのと
本来の武器を使わずに負けたのでは
命の次に大事なお金を注いだ立場としてはえらく違います
同じ負けるにしても
本来の武器を出して負けて欲しかった
そして
道中その武器を出させなかった武騎手は
やはり恐ろしい騎手だと再認識させられました
何回も言いますけど
勝負と言うものは思い通りに行かないもの
しかしそこで出来るベストの騎乗を続ければ
やがて勝利の栄冠が待ってるものだと思います
ローズキングダムの武器は瞬発力
武騎手はその武器を十二分に発揮したのですから
小雨が降るベストとはいえない馬場で
18頭中二番目の上がりタイム3ハロン33.9秒(菊花賞と別のレースをしていたクォークスターは例外)の時計が
そのことを雄弁に語っていると思います
個人的に吉田騎手は嫌いな騎手ではありません
いつもならもっと思い切った騎乗をしていることでしょう
ただ
今日のレースは3冠クラシック最終戦"菊花賞"
そして一番人気馬をある意味上回る期待
土日の競馬中継は
こぞって新ヒーロー誕生を期待してトウカイメロディの特集をしていました
そしてメディアを見た人たちが馬券を買った結果
最終的には重賞勝ち馬や春クラシック経験馬などを上回る2番人気という評価
おそらく騎手人生最大クラスのプレッシャーがその身に降りかかっていても不思議ではないと思います
ですから
もし次こういうチャンスがあったときに
その経験を糧にして
吉田騎手には頑張って欲しいものです
なによりも
今回力を出し切れなかった
トウカイメロディの為にも・・
本日はコレにて失礼。