公式の道は遥かに遠く

第41回韋駄天杯 場所は新闘技場 相手はモノブロス
防具貸し出しで武器制限はレア4まで そして私の手元には
炎槌【灼熱】があった そうおそらく最適格のハンマー すなわち
HC武器が実装されて以降 おそらく初めて"韋駄天のスタートライン"に立てる武器を手にしていた
そして戦略もあった ヒントは以前行われた韋駄天 相手は今回と同じモノブロスとドスゲネポスだったと記憶している
その正解動画で行ってた技"足ハメ"この技が応用出来るのではないか? と私は考えていた
ただし肉質などが発覚するまでは確信は持てない 不安を残してはいるものの
第41回韋駄天杯はスタートの時を迎えていた



まずは当然様子見でクエスタート チェックすべきは当然支給品 ただし過去の韋駄天経験上
ハンマーという武器種はほとんどの場合何も取らずにひたすら攻撃というのがセオリーの1つ
見たところやはり最速前提の立会いに必要そうな物はなし ただ"バリスタの弾"だけは頭に少し引っかかったのも事実なのだが
次に支給された防具のスキルをチェック たとえば今回の使用武器"炎槌【灼熱】"にはスロットが1ついているので
防具のスキルがもし少し数値が足りなくて(例えばスタミナ+8などがあった場合)武器スロでスキル発動が可能であれば
当然対象のスキル珠を武器スロに装着するのだが 残念ながら特に目ぼしいスキルはなし
すなわち支給防具についているスキルのみで勝負するという結論に達した 
幸いモノブロスにガードがない武器で挑むのに必須と思われる"高級耳栓"がついていたので安堵する
ただし条件は皆同じ すなわち今回は特に運よりも実力が反映されやすい韋駄天ではないだろうとかと私には思われた
そしていよいよ新闘技場に入りモノブロスと対峙する まず目に付いたのはモノブロスの初期位置
マップ上のかなり奥に位置取っており 最初の動き次第で近づくのは容易ではないのではないかと思わせた
案の定咆哮の後にこちらに向かって突進してきた ああこれは足ハメに行くまでが勝負なのかなぁという考えが頭を過ぎる
そしてある程度足にダメージを集中させモノブロスがダウン まずはタテ3の3発目がちょうど起き上がった直後に当たるように
位置取りとタイミングを計る 当然何度も失敗しながらではあるが 何となくコツをつかむことに成功
ダウン時に足をバタつかせる回数が3回 その後立ち上がるという動きがわかった為 
タイミングは1〜2回目の間にタテ3を始動させればちょうど起き上がった辺りにタテ3の3発目が当たるようだ
ただ"炎槌【灼熱】"の武器のリーチの問題で言うほど簡単でもないこともこの時同時に発覚した
このハンマーは威力は高いのだが リーチが"短"の為に 相手の動きで少しでも自分が押されてしまうとたちまち届かない
足ハメの前提はタテ3全弾当てて成立させるのがポイントだと思っていたので何度も位置取りの確認作業に入る
当然クエスト回数はこの時点で50回近くになっていたのだが まだクエ攻略の全体像が見えてない段階なので
特に気落ちすることも無く黙々と作業をこなしていた




クエをこなしながらネットで肉質が発覚しないだろうかと調べていると 偶然とんでもないことが発見できた
それは私が新闘技場の中に入ってからそのまま何もしなかった時 モノブロスがいつもの咆哮をした後に
私に向かって突進を行い 当然のごとく私を弾き飛ばした瞬間! なんとモノブロスは壁に角を突き刺したままになったのだ
本来モノブロスと対峙するエリア"砂漠"そこの何箇所かで同じことが起きるのは当然知っていた私であったが
まさか闘技場で見ることになるとは予想だにしてなかった そしてその瞬間私の頭にある閃きが過ぎる
「この状態からダウンまで持っていけば そのままハマるのではないのか?」この瞬間クエ攻略の全体図が私の中に
おぼろげながら見えて来たのは言うまでもないだろう
その後ネットにモノブロスの肉質がアップされた 体力3500 防御率1.0
早速ダウンまでに必要な手数をダメシュミで計算開始 計算結果タテ3×2で足怯みからダウンまで持っていけることが判明
テストの為クエ開始 しかし合計6発を入れるまでに3発目の足怯みで角の突き刺しが解除されることが発覚
その瞬間にこちらがタテ1始動時でないと足の当たり判定発生により こかされてしまうことも発見
このSA状態以外時の立会いは後々まで私を苦しめてくれた・・・・




ここからついに攻撃+弁当を使い出し タイムアタックの本番を始めた
最初の立会いに不安は残っているものの とにかく現状の順位が知りたくてクエ開始

まずは2分30秒前後を 自分の初期基準タイムに設定し ひたすらクエをこなす
回数はとっくに100回を超えていた ただ私の腕の無さで足ハメが安定しない 安定したとしても初期段階で
致命的なミスを犯した後で 成立してもとてもいいタイムなど望めそうもない状態だったりしていた
腕がないのは十分すぎるぐらいわかっている ただその差を知識で何とかできないかと
クエをこなしては試行錯誤の繰り返し そうこうしていると・・

ようやく3分の壁を突破 韋駄天とは面白いもので一度壁を突破すると一気にタイムが短縮されるもので
この時も立て続けに ベストタイムを更新し続け


一気にあと6秒で 初期基準タイムまで近づけていた
ただ ここから最初のスランプが発生 どうやっても2分30秒には届かず 結局トータル250戦を超えた辺りで
初日の韋駄天は終了 一旦休憩することにした



たまにMHFの夢を見る 夢の中の私は現実の私と違い 達人のような狩りをするときがあり
その日もモノブロス相手に 凄まじい立会いを見せていた そのときに印象に残ったのが最初の立会い
おもむろに武器出し攻撃を繰り出し そのままシーズン10から追加された武器出し→タメ3を行っていたのである
そこでガバっと目を覚ました私は おもむろにノートパソコンを起動しMHFにログイン
今のは本当に使えるのではないか?という思いと共に 韋駄天にチャレンジ・・すると・・

なんとあっさりと前日越えることが出来なかった2分30秒の壁を突破 そしてやはり壁を越えてしまうと・・



一気にものの数回で前日のタイムから15秒以上の短縮に成功 この時点の順位は27位 上位の壁は厚い
ただ このタイムを出した時点で まだ私の頭にある"完全なるクエ攻略全体図"には程遠い
つまり タイムが短縮する余地が まだまだある 夢にまでみた"ハンマー部門10位以内"
それが現実に見えた瞬間 私は最大の落とし穴に嵌っていた・・・




その後の試行錯誤の末 私の中で出来上がった クエ攻略全体図は



エスト開始 出来る限り急いで 新闘技場の中に

中に入ったらまず武器出し(キャラバンスキル胆力が使えない為敵からの発覚時に怯みが発生するのを防ぐため)

そのままマップの左へ少し移動 そのあと発覚確認後武器収納

その後モノブロスがこちらに突進開始(発覚後その場で咆哮するときもあるがその際はリタイア)

ギリギリまで引き付けつつ回転回避 そのときに角が壁に刺さっているのを確認
(引き付けが甘いときに角が刺さらないときがあるがその際もリタイア)

モノブロスの左足に武器出し攻撃→ホームラン→少し移動しシッポ側から外がに向かって左足にタテ3
(その際も一撃でも外したらリタイア)

タテ3の1発目で足怯みが発生し角刺さり解除→3発目でダウン→ダウン時に足バタつかせ1〜2回目で横殴り攻撃からタテ3 

起き上がったモノブロス怒りモーション発生 その瞬間足に当たり判定が発生この瞬間に次のタテ3の1発目をあわせ
SA状態でこかされを回避(こかされればその後怒り→咆哮にならなければリタイア)

タテ3の3発目ヒットで足ハメ始動→足ハメ回数3回目まではタテ3で足ハメ

その後4回目のダウン時から横殴り追加 合計5回足ハメ

5回目のダウン時に肉質でよりダメージが入るシッポにタテ3

討伐完了


当然このクエ攻略全体図は理想であり100パーセント出来ると思っていたわけではなく
出来れば90パーセントまで近づければ おそらく1分50秒前後のタイムが叩きだせると考えていた
そう私の最終目標タイム それは1分50秒切り そこまでたどり着けば10位内は確定できるのではないかと
想定した全体図 ただしそれは1分50秒間 ほとんどミスを犯さないことが前提であり
それをこなすのに必要なのは・・運ではなく実力 その一番必要な"腕"が私には足りない・・
全体図から はみ出す
大事なところで足ハメミス
気がつくと最初に使った食材も底をつき
違う食材に切り替え ひたすら連戦
気がつくと500戦ほど経ったとき
70パーセントほどの全体図が・・完成

想定タイムまで・・あと15秒
後は時間が来るまで回数をこなすのみ・・・だった
心を折られるというのは何もクエストに失敗する時だけではない 兆候は前日からあったのだ
MHFはオンラインゲーム当然のことであるが回線が途切れるとゲームは強制終了する
私の回線設備は現状月いくらかのお金を払いルームメイトのモデムから回線を引っ張って行っている
そういう環境のせいなのかそれとも他に原因があるのか 正直私にもわからないのだが
週末厳密には土.日.月曜日によく回線が切断されてしまう そう前日の日曜日にも1時間に4回近く韋駄天中に回線切断が発生
そのときはまだ緊張の糸が切れることはなく 黙々と再接続しクエをこなしていたのだが・・・
残り5時間を切ろうとした正に前述のタイムが出た後
数え切れない回数の回線切断が発生しそのたびに再ログイン そして1クエもしないうちにまた切断
残り時間はその間も刻々と過ぎ あせりつつ原因を当たってみるも不明
最後には再ログインしクエ受注した瞬間に・・・切断
その時に私の心の中に何かが途切れた音が聞こえ
私の韋駄天はいつものように・・中途半端なまま約550戦で幕を閉じた。



エピローグ1
その後韋駄天終了と共にランカー達の動画がアップされ その中のハンマー動画の1つがほぼ私の攻略図通りの動きをしているのを発見し
更にそのランカーの暫定順位が5位だったことに・・自分の考えが間違いではなかったと安堵したと同時に
私の届かなかった高みにいるランカーの精神力や忍耐力に 尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。
エピローグ2
そして本日のメンテ明けに私の正式順位がわかりました

一応過去最高順位を記録 ただし後9人の壁 公式の道は・・遥かに遠い。