MHF週間私的武具マニアックス 第41回 浮岳槍【極楽浄土】

こんばんわ
今回のテーマは先週のラファと同じように
一時代を築き上げたものの
押し寄せる進化の波に飲まれた武器です

浮岳槍【極楽浄土】
通称"極楽様"
攻撃力 529 麻痺属性 410 会心 0 スロット 0
デフォで白ゲージを持ち切れ味+により紫ゲージ発生



武器としての特徴はなんといってもその圧倒的な麻痺値
実装された時の410という数値がいかに飛びぬけていたかは
それまでに麻痺剛ランスの代名詞と言われていた
剛キリンランス"幻雷槍【雷光】"の麻痺値が190だった事でも明らかで
雷光2人分以上の麻痺を1人で補えるほどの麻痺値を誇っていますし
"数値のみ"では未だに最高峰の麻痺ランスなのは変わっていません


必要生産素材は


伝説の職人のみ生産可能



浮岳槍【蓮】   →浮岳龍討伐の証×10 古龍種の特濃血×3 古龍種の牙×6 神龍木×5

浮岳槍【極楽浄土】→浮岳龍討伐の証×20 古龍種の剛尾×3 古龍種の尖角×6



生産難易度的には
"古龍種の牙"がストッパーの役目を果たしていますが
現在はたまに配信される"剥ぎの奥義シリーズ"で牙がある為
本当に必要ならば剛チケ30枚を使えば必要数は揃えることが出来ます
次のストッパー素材は"古龍種の特濃血"なのでしょうが
この時点でストッパーの役目は討伐の証対象の相手でもある"剛ヤマツ"からクエストの基本報酬+剥ぎ取りで取得することが出来るため
正直ストッパーの座から降りた素材となってます
少なくとも必要な討伐の証30枚を集める間に"古龍種の特濃血×3"を手にしていると思います
他の素材も"剛ヤマツ"が実装された辺りにそれなりに剛クエに行っている狩人ならば
それなりに在庫がある素材が多い(古龍種の剛尾がない人は居たかもしれませんが・・)為
対剛ヤマツ攻略法が確立されてからは全体の難易度は低い部類に入るのではないでしょうか?





そんな浮岳槍【極楽浄土】
ちょうど私がランスという武器の魅力に取り付かれた時期に実装されたので
「こりゃ絶対作ろう」と決意し最初は火事場双頂上決戦(今では募集も見なくなりましたね)
で1クエ25ラスタ前後掛けて戦い
その内"ランス回廊落し"の方法が確立されていったので
私もニャキを担いでそちらに移行し
「特濃血うめぇぇっ!」
と喜びながら連戦を重ねていました
余談ですが私はマヒ武器が好きなので当時剛ヤマツと共に実装された
剛武器(ハンマー ライト ランスの3種類)全てを一気に作成してました
そして必要な証などの素材も揃い無事生産完了し
完成した"極楽様"は切れ味と火力も十分なものでさらに
最大の特徴であるその麻痺能力によって
ランス=極楽様と言ってもいいぐらい私がランスを使う=極楽様を使うという時期が長く続きました
何しろ相手によってはエフェクト2.3回出れば麻痺が発動するのですからこんなに楽な事はありません
さらに実装されて直ぐに生産していたせいもあり
例えば野良で担いでいくと
「麻痺はやっ!」
などとパーティの方から言われる事もしばしば
その度に私は
「ああ 結構苦労したけど(最初は1クエ25ラスタでしたので・・)作った甲斐はあったなぁ」
と悦に浸る事もあるほど
身内野良問わずに持って行くだけで喜ばれた武器
それが"極楽様"を最初に使っていたときの感想でした




以前このブログにて
武具マニの全50回の予定はかなり早い段階で決まっているという話をした事があります
(一部後で追加削除したものはありますが・・)
実はその50回中全体の流れとして決めていたルールがあり
まず最初の10回はHR100までに生産やフル強化出来るもの
つまりMHFを始めてまもなく使用していた武具をテーマにし
第20回目まではそこから徐々にHR100前後で生産フル強化出来るものへと移行していき
第30回目まではHR100以降で必要となってくるSP武器を主に取り上げ
節目の30回には私自身の初剛武器を取り上げる
次の40回目からは所謂現役武具に近いもの(当然剛武器メイン)を取り上げていき
ラストの10回は剛武器を基本にしそれを凌駕するものを取り上げる
そういう風に"流れを"重視して書いていこうと決めていました
しかしその中で幾つもの問題が起こりました
例えばその取り上げる武器の現在の価値が予定を組んでいた時期と一変することがあります
何故今回この話をしたか?
その理由はまさかこの"極楽様"の武器としての価値がここまで変わるとは
予定を立てた時点で"全く"予測してなかったからに他なりません
正直極楽様を予定に立てていた時になんとなく考えていた事は・・・
「まぁ数値上この武器を上回る麻痺ランスが出るなんてありえないよなぁ
運営麻痺嫌いだし・・さすがに麻痺剣出たから昔ほど絶対的な存在じゃなくなってるけど
長期戦になるクエだと30回しか使えない麻痺剣より極楽様のが運用しやすいし
オチは今でも現役バリバリですねぇ なんて締めくくる事になるかな?」
などと考えてました・・・・






"極楽様が死ぬらしい"という噂がまことしやかに囁かれているのを私が耳にしたのは
今年の夏頃だったでしょうか?
その時聞いてた噂ではF.1のアップデート以降に新しく"剛武器並み"の性能を持つという
運営の肝いりで強化される祭典武器やイベント武器の中に"ソレ"が存在するとこの事
そしてその武器が既に"極楽様"を手にしてた為にクエストが配信されていた当時完全スルーしていたイベント武器
"肉球ランス"だという事がまもなく判明しました
ただし"例の"運営のトチ狂った要求素材&結局イベント自体F.1の中では行われなかった事で
「まぁ素材もひどいし極楽様持ってるし無視無視」と軽く考えていました
そう確かに判明した"肉球ランス【ご?】"の性能は素晴らしいものではありましたが
紫ゲージがない事&ゲージ効率が所詮通常武器程度の性能だったのと微差ではあるものの麻痺値自体極楽様のが上である為
たいした問題ではないと軽視してました
そしてその噂からまもなく現在のF.2になりました
今回の目玉はゴゴモア
そして同時に実装された"剛ゴゴ"から生産する事の出来る武器の中に・・・
少なくとも二つの理由で完全に極楽様が過去の遺物になるランスが実装されたのです
先ほど説明した"武具マニ"の流れの通り最近実装された武器については触れる事がありませんので
この武器を紹介する事にしましょう
緋猛槍【仙道】
攻撃力 575 会心 0 麻痺値 380
これだけですと正直私はまだ極楽様を使い続けていたかもしれません
しかし以下の特徴によって・・・私はもう極楽様を"趣味以外"では使わなくなったのです
リーチ 長
切れ味+時の白ゲージの長さ 90
(極楽様は切れ味+時で紫と白合わせて 70)
MHFの独自の特徴でもある"特殊リーチ"
現在笛とガンス以外の近接武器に実装されているものです
主な種類に 通常リーチ中と比較して
極短


極長
の4種類があります
(他にも特殊リーチAと言われるものが幾つか存在します)
当然名前通り通常リーチの攻撃範囲に比べて短は短く(その代わりに特にリーチ極短には最高レベルの火力を持つ武器が多数存在します)
長は遠くに攻撃を当てる事が出来ます
そして今回比較になるリーチ長と極長には大きな違いがあり
リーチ極長はその武器の先端のみに攻撃判定が存在し
リーチ長はリーチ中と同じように"根元"から攻撃判定が発生し当然のように先端までその判定は存在します
そして例えばハンマーのタテ3のような軌道では(タテ1.2に比べ3がやや自分の位置より左に攻撃判定がある)
相手のサイズによってリーチ中では当たる間合いがリーチ長では外れるという現象(私の腕の問題かも知れませんが・・)
も自分の立ち位置から斜め上と正面に"真っ直ぐ"に突き出すランス(SR天&嵐では天井付きも含め)ではリーチ中とリーチ長は
特別に立会いを変える必要がないばかりか
リーチ中で届かない部位や相手の攻撃範囲の外から攻撃する事の可能なのがリーチ長ランスの特性なのです
(リーチ極長は先端にしか当たり判定がない為通常とは少し違う立会いが必要)
少なくとも私が使っている近接武器種の中で
リーチ長が一番使いやすい武器種はランスだと断言できるほどその特性はランスと相性が良く
もしも極楽様と同等の攻撃力であっても"リーチの違い"だけで私は"緋猛槍【仙道】"を麻痺が必要な場合の主武器として運用していたと思います
しかしもう1つの特徴により極楽様は完全に敗北してしまいました
それはスバリ"ゲージ効率"
上にも挙げたとおり"緋猛槍【仙道】"には紫ゲージはありませんが90という数値の長い白ゲージを持っています
そして極楽様は紫ゲージは存在しますが白ゲージと合わせても長さは70と20も負けています
これは単純に1回の攻撃で−1切れ味が減りますので(弾かれない場合)20回攻撃回数に差があるという証明になり
そらに基本攻撃力に約50の差がある両者の場合
紫ゲージが存続している場合のみ両武器はほぼ同等(それでも微差で緋猛槍【仙道】のが火力が上ですが)
ですが極楽様のゲージが白になった瞬間純粋火力で極楽様は勝てなくなります
(肉球ランス【ご?】の攻撃力も575ですからゲージが白同士では極楽様の負けになりますね)
そうして極楽様は名前の如く"極楽"へと旅立ってしまわれてしまったのです・・・





最後に最近ようやく配信された肉球ランス【ご?】の強化イベント
このランスも極楽へと旅立った極楽様を更に追いやる特徴があります
それは"レア度"
もしもランスのSRを取った場合
麻痺ランスを使いたければこういう過程でレア度を上げていくのがやりやすいと思います(私もこのように持ち替えていきました)
最初はさすがに切れ味的にいい武器は存在しませんので
SR31からSR199まで つまりレア3からレア6まではSP麻痺ランス(私はアルギュロスSPでした)
そしてSR200からレア7が使えますので"HL生産券"を使って"プルーデンハスタ"を生産し使用してました
しかしここからSR600になるまでこれ以上の麻痺ランスは見当たりません
ですからかなり長い間私は"プルーデンハスタ"にお世話になりましたが
現在ですとレア9である肉球ランス【ご?】が存在しますので
SR400から極楽様と同等の力を持つランスを使う事が出来ます
たしかに"ネカフェたっぽり"などで一気にSR600まで行けばその期間は一瞬かもしれませんが
"普通に"SRを上げていくとSR400からはSRPに補正が入る為中々SRを上げる事は出来ません
なのでその間に"剛武器並み"のランスを使えるという事実は立派にその武器の役回りがあると私は考えるのです
こうして同等の攻撃力ならではの役目の違いにより
極楽様は極楽でその身を休めることになりました





今年の6月前後から唐突に行われた
"剛武器"を凌駕するという謳い文句で始まった数々のイベント
実は私はどれも好きではありません
はっきり言えば"嫌い"だと断言してもいいでしょう(ただし嫌い=作らない訳ではありません)
理由は簡単で
最高峰の位置付けとして実装された"剛武器"を
凌駕する必要性を感じないのです
確かにイベントで生産した武具の使い道を増やして欲しいという要望があり
それに運営が答えたのでしょう
しかし現在ある程度MHFをやっている人達が
どれ位作った武器を"使っているか?"と考えてみれば
殆どの人が所有武器の1割も使っては居ないのではないのでしょうか?
そう"剛武器"ですら生産即終了というような物すらあるのに
わざわざ結局最高峰クラスの剛武器には絶対に敵う事がない武器を
実装して意味はあるのか?
正直私はMHFを始めた時期に"剛武器"が実装されたせいなのか
"剛武器"というカテゴリーにある意味憧れに近い感情があります
それは明らかに"剛武器"のポテンシャルを超える"進化武器"が実装された現在でも
その感情に変わりはありません
そして私がMHFの特徴は?と聞かれれば
"剛武器"と答えてもいいほどに想い入れを持っています
(例えば超速射や近接武器の特殊な切れ味ゲージなどは未だにMHFの売りになっていると思います)
その"売り"を捨ててまで強化するイベント武器にどうしても私は意味は感じないのです
どうせなら
上で述べた"生産即終了"の"剛武器"達の救済を
そしてHC剛武器として"極楽様"が極楽から再び私の元へ降臨される事を
私は願って止みません
例えば・・・
浮岳槍【輪廻転生】
攻撃力 598 麻痺 450 会心 0
ゲージ切れ味+時 白40+紫40
リーチ"中"
無理・・・かな?




MHF週間私的武具マニアックス 第41回 浮岳槍【極楽浄土】  完